先に仕事の時間を減らして、その分をボランティアや趣味、家族の時間に回すと決めれば、短い時間内で結果を出すパフォーマンスの発揮の仕方が身につくような気がします。

処理のスピードが上がったわけではなく、無駄なことをしなくなったのが一番の理由です。例えば、「9時から5時」の間に完了するタスクのリミットを「9時から3時」とすると、「えぇーッ!」と言いながらも案外できてしまうものです。

簡単に言うと、時間の使い方の質が上がるんです。そうなるとアポの質も上げたくなり、“アポキャン”されて振り回されないように、どうすればいいか考えるようになります。無駄な時間を使いたくない、キャンセルのないアポを取るようにしようという意識にも結びつきます。時間を大事にすれば、時間を大事にしている人とお付き合いができるようになる、ということだと思います。

▼横内さんのマルチタスク仕事術
1.手帳とスマホを併用
「手帳にはスケジュールのほか、事業理念やビジョン、ミッションを自筆で書いて、毎日読み返します。いわば自己管理のツール」(横内氏)。空いた時間にスマホを通じてOffice365にスケジュールを転記し、アシスタントと共有している。
2.「石」の用件と「砂」の用件
ある時間帯の中で、「これだけはやっておく」ことが、いわば“石”の用件。「できるものだけやっていく」ことが“砂”の用件。「コップの中に大きな石をばばっと入れて、その後に砂をじゃーっと流し込んで埋めていく感じですね」(横内氏)。
3.アポは極力動かさない
当初は先に入ったアポをキャンセルしたり、家族との時間を返上したりしていた。「すると、同じことを逆にお客様にもされるようになります」(横内氏)。切り替えるのは難しかったが、顧客も時間を大切にする人ばかりになったという。
横内宏史(よこうち・ひろし)
プルデンシャル生命保険 横浜第2支社 第4営業所 エグゼクティブ・ライフプランナー
1977年生まれ。東京薬科大学卒業。三共を経て2004年プルデンシャル生命保険入社。17年MDRTプルデンシャル会理事。入社以来15年連続社内の上位表彰基準を達成。
(構成=篠原克周 撮影=小原孝博)
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