目標を立てて終わりにしないために
ほとんどのビジネスパーソンは、何らかの目標をもって仕事をしていると思います。会社員として課せられたノルマもあれば、自分で掲げた目標もあるでしょう。しかし、意外と多いのが「目標を立てたまま終わる人」です。目標を立てたことに満足し、努力しようとしないのです。
実際、私のところへ相談に来るクライアントの中にも、「優勝したい」と言いながらサボりグセがあるアスリートや、「自己ベストを出したい」と言いながらその手前の記録で満足してしまう人、「キャプテンになりたい」と言いながら人と話すのが苦手な人などがいます。
ほんの一例ですが、これらは「目標」と「実際のメンタル」が矛盾している状態です。このような矛盾を抱えたままでは、望む結果を手にすることは難しいでしょう。
メンタルを変えれば結果は変わる
では、目標を立てた後も継続して取り組み続けるには、何が必要なのでしょうか。それは、「継続できる」メンタルを持つことです。心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉に、次のようなものがあります。
「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」
つまり、心(メンタル)を変えれば、結果を変えられるということ。すべての基本はメンタルにあるということです。
継続できるメンタルを鍛えるには、意識を変えることがポイントになります。たとえば、メンバーが「3カ月以内に、超一流大手企業A社から新規契約を獲得する」という目標を立てたとします。A社の契約が取れれば、自社に大きなメリットとなります。想像するだけでワクワクする未来に、メンバーは心を弾ませているようです。