今回ご紹介するのは、「杞憂(きゆう)」という言葉の出典となった話だ。

中国の古代、杞(き)という国に、天地が崩れ落ちて、身の置き場がなくなってしまうのではないかと不安にかられた男がいた。彼は心配のあまり、ろくろく眠れず、食事もとれなくなってしまう。