自分の弱点を把握したら、次にどのように実力の底上げをはかるべきか。森田氏は、肌に合う教材は人それぞれだと前置きしたうえで、インターネットの情報を鵜呑みにしないことが重要だと語る。

「面白いもので、TOEICには熱心な学習者や指導者が大勢います。彼らは情報発信にも熱心で、自身のスコアアップに役立ったという教材や学習法を積極的に紹介していますが、そうした情報にあまり惑わされないよう気をつけたいですね。なぜなら、彼らの多くは英語、もしくはTOEICというテストが心底好きで、ストイックに勉強し続けてきた上級者です。一日のうち多くの時間をTOEIC学習に割ける人かもしれません。一般のビジネスパーソンにとっては、彼らの勧める勉強法が必ずしも効果的だとはいえないのです」

解答の根拠を、明確に

まず着手すべきは、公式本やTOEICを自ら受験し分析している著者の問題集をしっかり解いていくこと。そのときに必ず明確にしてほしいのが、一つ一つの問題に対しての「解答の根拠」だ。

「リスニングでもリーディングでも、どうしてこの問題はこの答えになるか、しっかり理由を捉える訓練をしてほしいです。このレベルの人たちがひとつ上の段階にいくには、なんとなくこの答え、と適当に選択肢を選ぶことがなくなるようにしたい」

学習の際には、付属の解説を見なくても人に教えられるぐらいまで理由を突き詰める。そうやって「なんとなく」をなくしていけば、スコアもトントン拍子に上がっていくのだと森田氏は明言する。

▼解答は、「なんとなく」で選んではいけません。
【現場の情報がデータベース】
TOEICに出る単語をフレーズで効率的に覚えられる。公式教材と、著者が受験直後に書き留めた情報がデータベース。「覚えている単語と覚えていない単語を仕分けして、後者だけを繰り返し勉強しましょう」。(写真左)TEX加藤著、朝日新聞出版、890円+税
【パート5をタイプ別に特訓しよう】
品詞問題、動詞問題、関係詞問題など、タイプ別に掲載。問題をシャッフルした小冊子も。「解答の根拠を見抜くことができたかどうか確認し、得意な問題、苦手な問題を知ろう」。(写真右)TEX加藤著、アスク、2300円+税