介護業界でも外国人実習生が辞める現象はあるのか
入管法改正案の議論では、実習生が次々と辞めていくのもひとつの問題として取り上げられました。来日前の説明と実際の労働環境が大きく異なり、職場から離れる人が多いのです。
介護業界ではそうした問題はないのでしょうか。
「あるかもしれません。残念ながら介護業界にも酷い事業者はいますからね。ただ、私が知っているところでは辞めていったという話は聞きません。それらの経営者は外国人に対する偏見は持っておらず、日本人スタッフと同様の待遇、態度で接しているからでしょう。せっかく来てくれたのに辞められたら困るという意識もあるでしょうが。そのあたりは結局、経営者の資質の問題かもしれません。人材を大切にする誠実な経営をしていれば、多くの外国人はそれに応える仕事してくれると思います」
介護業界には外国人に対するこうした見方がベースにあるから、入管法改正に期待を寄せていたのでしょう。今回の法改正で、政府は2019年度からの5年間にわたり、14業種で最大34万5150人の受け入れを見込んでいます。
次回は、現在、日本の介護施設で働く外国人労働者の肉声をお届けします。
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