▼藤原さんからのアドバイス

文章が抽象的だという指摘を受けると、とにかく具体的な事実をたくさん並べればいいと考える人が多いようです。ただ、個別案件についてのビジネス文書でも、ある種の普遍性や汎用性が盛り込まれていないと、広がりがなく読み手にも届かない文章になります。

では、なぜ抽象的だといわれてしまうのでしょうか。それは文章に主張がなく、相手に何を言いたいのかが伝わっていないからです。

主張のない人の文章は、新聞の文章によく似ています。新聞は社説以外、「両論併記」で書かれることが少なくありません。たとえば「景気は今後回復する」と書いた一方で、「厳しい見方もある」と書き添えてバランスを取ります。新聞には両論併記の意義があるとしても、これを普通の文章でやってしまうと、何を言いたいのかがさっぱり見えなくなります。普段、新聞しか読まない人はとくに注意したほうがいいでしょう。