▼藤原さんからのアドバイス

最初の一文で躓くのは、文章を出だしから考えようとするからです。文章は一行目から書くべきだと思い込んでいる人が多いのですが、そのような決まりはありません。本当は書きやすいところから手をつければいいのです。

一行目から書かなくてはいけないという強迫観念は、学校教育に起因しています。作文の授業では、400字の作文の課題に対して原稿用紙1枚しか渡さないケースがほとんどです。その結果、生徒はいきなり清書をする必要に迫られて、一行目が完成するまで二行目が書けなくなってしまう。そのころのイメージを大人になっても引きずっているために、最初の一文に完璧さを求めて次に進めなくなってしまうのです。