▼藤原さんからのアドバイス

プロ作家のとっておきの文章術をお教えしましょう。全体のストーリーをつくる前にシーンをバラバラに書きためて、それらを後からつなぎ合わせる「箱書き」と呼ばれる手があるのです。私も小説や評論を書くときに利用しています。

私の場合、テーマに沿って思いついたことを葉書大のメモに書きためます。ある程度の枚数に達したら、そこではじめて全体の構成を考え、章立てをしてメモを割り振っていきます。要素がダブれば捨てることもあるし、構成の結果、要素が足りないところがあれば新たに書き足します。これには最初に手元に材料があるので、構成を考えやすくなるという利点があります。

長い文章になると構成が混乱するという人は、材料が何もないところから始めている可能性があります。これではまるで、どのようなピースがあるかわからないまま、ジグソーパズルを組み立てるようなものです。まずは材料を揃えてから構成に入るべきです。