上司、部下、妻……あなたの声掛け、そこが危ない
【褒める】とにかく「具体的」に。なんとなくは逆効果
●上司→●部下
×:いいんじゃない
○:図解がわかりやすいな、次回も楽しみだ
具体的に褒めないと、おざなりな印象に。どこがいいのかを指摘すると「あなたを見ているし、認めている」という情報も発信できる。
●上司→●部下
×:まあ、よかったんじゃないの?
○:あれだけの資料を作れたら、どの部署に行っても通用するよ
相手に完璧を求めすぎると、評価は辛口になりやすい。そこで「60点以上ならOK」の意識を持って、時には大げさに褒めたい。
●同僚→●同僚
×:おまえ、手堅く仕事するよな
○:おまえの仕事が堅実だって、うちのミーティングで話題になったよ
主観的な意見のみだと、おべっかに聞こえることも。他人、それも大勢の評価を伝えて、感想が客観的な評価に近いことをほのめかそう。
●夫→●妻
×:へー。すごいね
○:いいね、色合いがきれいだよね
妻を褒めるとき、つきまとうのが「的外れなのでは?」の不安。たとえ的外れでも、きちんと観察して感想を伝えようとする姿勢は好印象だ。
●部下→●上司
×:やっぱり僕みたいな平社員じゃなくて、課長が行くと話が通りますね
○:課長の話はロジカルだから、すぐ話が通りましたね
役職や属性を褒めるのではなく、行動やセンスに言及を。代わりがいないからこそ「自分が必要なんだ」と自尊心がくすぐられる。