【叱る】まずは相手に喋らせてからが鉄則
●上司→●部下
×:先方からもクレームがきているんだぞ!
○:先方から、連絡があったが、心当たりはあるか?
叱るときは一方的にぶちまけるのではなく、まず現状を把握するための質問を投げたい。話に耳を貸そうとする姿勢に部下は信頼を覚える。
●同僚→●同僚
×:あの日に休み入れたの? それはまずい。終わったな
○:おまえならわかると思うけど、あの日に休み入れるのはまずいと思う
同僚に対しては、尊重する態度を失いがち。批判するときも「~と思う」と、あくまでも個人的な見解であることを示したほうがよい。
●妻→●夫
×:なんでお願いしたこと、すぐ忘れるのよ!
○:この間お願いしたこと、覚えている?
誰しも失敗した事実は受け入れがたい。そこで導入部を質問にすることで、まず事実を認識する気持ちへと誘導できる。
●上司→●部下
×:その言い方してる限り、いつまでたっても契約は取れないぞ
○:その言い方のクセさえ直せば、売り上げはもっと上がるはずだぞ
注意しながらも「さえ」を入れることで、「ほかはいい」という認識が伝わる。改善点を直せば伸びるという期待を感じさせる言い方で。
●夫→●妻
×:うちの女子社員ならそんな間違いしないぞ
○:昔の君だったら、もっと集中して間違えてなかったんじゃない?
他人と比較すると、かなりやる気を失わせるもの。比較対象を相手の“昔”や“未来”にすれば、本人の成長を促すことができる。
●上司→●部下
×:なんで相談しなかったんだよ!
○:一言相談してたら、何かあったときフォローできるんだぞ
失敗をただ責めるのではなく、○は「何かあったら君を守る」という気持ちも伝えている。叱る中にも相手への思いやりを。