▼面接に使える心理学テクニック5
【スレッド効果】青い服で冷静かつ知的な印象を
被服心理学では「スレッド効果(服の繊維による効果)」という言葉があり、第一印象における服装の影響は大きいとされる。色彩心理学では、青い服は「冷静」「知的」という印象を与えるので面接に効果的。
【初頭効果】最初に笑顔を見せると効果大
最初に与えた印象が、後々の印象形成にも影響を与えてしまうこと。「第一印象は0.2秒で決まる」とも言われており、冒頭、コンマ単位で与えた印象が結果に与える影響はかなり大きい。最初から笑顔で。
【6・3・1の法則】言葉の内容より表情が心証を左右
人間は相手の自分への好意を、6割は表情、3割は声(話し方)、1割は話の内容で判断する。暗い顔でいい話をしても相手には響かない。志望動機は笑顔や弾んだ声で話したほうが面接官の心証がよくなる。
【好意の類似効果】自分に似ている人を好きになる
人は自分と類似点があったり、価値観が合う人に好意を持つ。「昔から御社の商品を使っている」「社長の著書を読んで共感した」など、共通点を探しておくことも大事。一緒に働きたい人だと思ってもらえる可能性大。
【ピーク・エンド効果】終わりも気を抜かない
人は最後に見たことや聞いたことが強く印象に残る。面接が盛り上がったとしても、最後の態度1つで印象が悪くなる場合も。「椅子の位置を戻し忘れる」「ドアをバタンと閉める」など乱雑な印象を残さないように注意。
齊藤 勇
心理学者
立正大学名誉教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。人間関係の心理学者として対人感情の心理、自己呈示の心理などを研究。『「スゴイ!ひと言」大全』(かんき出版)など著書多数。
(撮影=研壁秀俊 写真=iStock.com)
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