緊張は面接官に好印象を与える!?

Q.印象がいいのはどっち?
A.緊張して、たどたどしい人
B.饒舌にしゃべり続ける人

【答え】A
緊張は相手をリスペクトしていることになり、好感を持たれる。たどたどしくても一生懸命さが伝われば、相手は誠実さを感じる。対して、自分の成功談などを一方的に話し続けてしまう人は要注意。「誇張しているのでは?」と怪しまれることに。

面接の場で緊張してしまい、思うように話せないという悩みを抱える人も多いだろう。しかし、意外なことに、緊張は面接官に好印象を与えると齊藤氏は言う。

「緊張するということは、相手を重要視しているということですよね。それは面接官に伝わりますから、緊張してもいいんです。案外、緊張してうまく話せなかった面接は通って、饒舌に話せた面接は落ちることも多いものです」

面接は最初が肝心と前述したが、同じくらい最後も大切だ。

「人は最後に見たこと、聞いたことが強く印象に残ります。これを『ピーク・エンド効果』と言いますが、どんなに面接がうまくいったとしても、最後のあいさつがおざなりだったり、ドアを乱雑に閉めてしまったりすると、それまでのよい印象が台なしになります。“ピークは最後(エンド)にくる”と覚えておいてください」

面接が終わったら、椅子の横に立ち「ありがとうございました」と一礼する。ドアの前でも「失礼します」ともう1度、一礼。エレベーターまで採用担当者が見送ってくれた場合は、背筋を伸ばして歩き、エレベーターのドアが閉まるまで頭は90度に下げる。意外と忘れがちなのが、椅子をテーブルの下に入れること。椅子が出しっぱなしだと、雑な印象を与えてしまう。

面接が終わるとホッとして、ついつい気が抜けがちだが、最後まで見られていることを意識して、スマートに退席したいもの。終わりよければすべてよしで、面接を必勝パターンに導こう。