「低年収層は、自分の実名での発信を知らない人に見られることに抵抗感が強いのかもしれません。逆に高年収層は、誰も知らない情報を発信することが自分の価値を高めると知っている。それには自分で考えたコンテンツをSNSで発表するのが手っ取り早い。その力の差が如実に表れている気がします」

友達やフォロワーの数にも、重要な意味がある。

「1000人を超えると、情報発信すれば、簡単に1万人ぐらいまでには伝えられるようになります。私の場合、Facebookでフォロワーが1300人ぐらいいますが、記事に対する意見や感想を投稿すると、100人くらいの“いいね!”がつきます。さらに、そのフレンズの人たちに表示されて……と、いう仕組みです。フォロワーという、情報発信をすぐ見てくれる人をどれだけ囲っておけるかがとても大事なのですが、フォロワー公開しないと、その資産がたまりません」

このように、高年収層は、SNSを人脈づくりや情報の収集発信の手段として、ビジネスにフル活用しているのだ(図4)。発信の内容についても差がある。