▼運動

《マラソン × 筋トレ》

習慣として取り入れるなら、筋トレのような無酸素運動とジョギングに代表される有酸素運動のどちらがいいのだろう。マラソンブームのピークは過ぎたとはいえ、中高年の人気は根強い。きちんと練習すればタイムが伸びるマラソンは、体力、気力ともに下降傾向にある中高年にとっては、オレもまだやれるという希望になるからだ。

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「ランニングは多幸感をもたらすエンドルフィンが分泌されるので中毒になりやすく、つい無理をしてしまう人が多い。有酸素運動の効果的なペースは人と会話しながら走れるくらいのスピード。息が上がってはいけません」(秋津先生)

その点、筋トレは無理をしにくく、若さを保つ男性ホルモン、テストステロン分泌も促される。ジムに通わなくても家で行うサーキットトレーニングでいい。有酸素運動なら、お勧めは体に負担の少ない水泳だ。

《ゴルフ × 山歩き》

せめて月に何度かは体を動かそうと思ったとき、ゴルフと山歩きではどっちがいいのだろう。秋津先生は、ゴルフは命を縮めるという意見だ。

「運動とスポーツの違いで、運動というのは単に体を動かすことだけれど、スポーツはそれに数字が絡んでくる。散歩もジョギングもスポーツじゃないけれど、キロ何分とか言い始めるマラソンはスポーツになる。すると記録を更新しようと脚が攣(つ)ったり、フラフラになったりしても、頑張ってしまう。ゴルフもスコアを競うのに加えて、体調が優れなくても、メンバーとの約束は破れないからと無理をします。これがよくない。ゴルフ場に救急車、結構出動していますからね」

同じ緑に囲まれるのならゴルフ場よりもハイキング。

「神社巡りもいいです」と秋津先生は勧める。