《離婚して独りになる × 仮面夫婦でも別れない》

妻に先立たれた男性は早死にするという統計がある。早死にする一番の理由は「寂しいから」ではなく「自分で飯が炊けない」こと、つまり栄養の問題が大きいと白澤先生は言う。

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「高齢になっても自炊、しかも栄養バランスのとれた調理ができる男性は独身でもパフォーマンスが高い」

料理は脳の訓練にもなる。自炊ができるのなら、別れたほうが、ストレスがなくていいのかもしれない。

▼人生観

《浪費家 × 倹約家》

「長生きする人はネットワークが広く外交的なところがあるので、お金をケチらない浪費型かな」(秋津先生)

しかし、長生きすると考えると、老後に備えお金が使えないというジレンマが。

「お金が足りなくなったら、必死に頭を絞って稼げばいいだけ。宵越しの銭は持たないというのはボケ予防にとっても正しいのです」

《楽観的 × 悲観的》

「楽観的な人のほうがストレスは少なく、作り笑いでも笑顔でいたほうが、ボケないという研究報告があります。逆に、皮肉っぽく人生を捉える人は認知症の発生率が3倍というデータもあります。ただし、楽観的すぎる人は事故などに遭いやすいので、短命傾向にあるという研究もあるので、ご用心を」(白澤先生)

秋津壽男
秋津医院院長
1954年、和歌山県生まれ。和歌山県立医科大学、東京労災病院勤務などを経て現職。著書に『病気にならない新常識72』ほか。TV番組でもおなじみ。ワイン通。
 

白澤卓二
お茶の水健康長寿クリニック院長
1958年、神奈川県生まれ。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学。著書に『老いに克つ 百寿の生き方』ほか。
 
(写真=PIXTA)
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