安倍政権で1日でも長く官房長官で居続けたい菅氏
2人のドンは今後も並び立っていけるのか。全国紙のベテラン政治記者はこう解説した。
「安倍政権で1日でも長く官房長官で居続けたい菅氏と、『ボス』を替えてでも権力を維持することの大切さを知る二階氏の思惑は対照的でもある。ちょっとした軋みが生じれば、2人は次の時代を見据えた『権力の攻防』に入るだろう」
学校法人「森友学園」や「加計学園」をめぐる問題で野党の厳しい攻撃にさらされながらも政権を守り抜いた「トライアングル」も、3年後には解散だ。その前には、安倍首相が目指す北朝鮮の拉致問題解決や憲法改正、そして消費税増税という「3つの関門」が待ち構える。
19年春の統一地方選や夏の参院選の結果次第で、安倍政権は「レームダック」化するといわれる中で、2人のドンはどのように道を歩んでいくのか。「ポスト安倍」時代に向けた攻防は激しさを増している。
(写真=時事通信フォト)