外国人客に人気なのがメイドとのチェキによる記念撮影。これも楽しく会話する際の取っ掛かりとなるという。

メイドカフェ初体験の韓国男性(上)とロンドンから来た2人組の男性(右下)。全メイドに配布する英会話ハンドブック(左下)。各国の名物や、「おかえりなさい、ご主人様」など、店でよく使う言葉が英語で書かれている。

「一緒に写真を撮ったら、台紙にご主人様の名前を書いてプレゼントします。その際、ご主人様のお名前を、例えばカタカナで“マイケル”と書いてあげて、これ、マイケルって読むんです、と教えてあげると喜んでもらえます」

外国人客は“萌え”という文字も喜ぶのでよく書き添えるという。

「萌えがわからない外国人のご主人様には、一緒にキュンキュンしてもらって、恥ずかしそうに照れている感じになったら、それそれ! それが“萌え”です、と教えてあげます。英語で説明するより実際に体感してもらったほうが、喜んでもらえるし、気持ちも通じ合うんです」

同店では、新人メイドのために英会話教室を全10回で開催。さらに、全メイドに接客でよく使うフレーズを掲載した英会話ハンドブックも配布している。好評なのが、「その国の代表的なスポットや名物」。単語を言うだけで、会話の糸口になって盛り上がるという。

「例えば『ほえあ、あー、ゆう、ふろむ?』と聞いて、ご主人様が『オーストラリア』と答えたら、『カンガルー!』と返すとすごく喜んでくれます。どんな人でも、自分の国のことを1つでも知っていてもらえるとうれしい気持ちになりますよね」

言葉が通じなくても共通点を見つけて一緒に盛り上がろうとする姿勢、これが外国人が殺到する理由なのだ。

Maid in English(メイド イン イングリッシュ)
●「おかえりなさい ご主人様」:Welcome home my master !
●「~の国から来ました」:I come from the kingdom of ~
●「メイドは永遠の17歳です」:Maid is forever seventeen years old.
●「続けて言ってください『フリフリ!』」:Repeat after me “Furifuri”
●「萌えは、かわいいです」:Moe is cute !