さらにキャッシュフロー計算書(CF)を見れば現金の流れもひと目でわかりやすい。
「17年3月期の営業CFは7830億円。同時に1兆1617億円の『原子力損害賠償金の支払額』が出ており、合算するとマイナスです。これを補填するのが『原賠・廃炉等支援機構資金交付金の受取額』という支援機構からの1兆1418億円の資金援助。結果、キャッシュの期末残高は9402億円とプラスになっています」(川口さん)
震災後の12年3月期からの賠償費支払額は計7兆2045億円。支援機構の資金援助がなければ倒産は免れなかっただろう。
(写真=時事通信フォト)