無資格検査、燃費データの改ざん……SUBARU復活なるか

「一連の不適切な事案について、ご心配とご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げます。2度と起こさないよう徹底した調査をして、一刻も早く信頼を取り戻したい」。2018年6月の株主総会後、多くの企業で社長が交代したが、SUBARUの中村知美氏ほど、幾多の苦難と重責を担って就任した新社長も少ない。

SUBARU社長兼CEO 中村知美氏(AFLO=写真)

17年10月の無資格検査問題発覚以降、新たに燃費データの改ざんなどの不正や法令順守の不徹底も判明。旧態依然とした企業風土の改革は待ったなしだ。さらに、国内新車販売数は前年割れの苦戦が続き、世界販売に占めるシェアが6割を超えるドル箱の米国市場もトランプ政権の関税率引き上げ問題が浮上。米国“一本足打法”の修正も喫緊の課題だ。

(写真=AFLO)
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