2:大事な局面で上司に相談する場合
進むべき道を理由づけて説明できるか

大事な局面に差し掛かったとき、上司に対してどんなタイミングで、どんな相談をするか。これは一流か、二流かが最もはっきりとわかる場面だ。

「ビジネスに一本道はありません。いつも目の前にY字路が現れ、右に行くか左に行くかを決める必要があります。ビジネスは選択の連続です」

そんなとき二流の部下は「右に行くか左に行くかわからなくなってしまいました」「ここまで来たんですが行き止まりでした」と困り果てて上司に判断を仰ぐタイプだ。

進むべき道をきちんと理由づけて説明できる

まず、相談に来るタイミングが遅すぎる。仕切り直しするにしても時間のロスが大きい。

上司は仕方ないので、Y字路で間違った方向に曲がってしまった部下に、選択肢のミスを教え、別の方角に向きを変える必要性を説く。それを聞いた部下は思いっきり進路を変え、「全力で頑張ってみます」と答えるのだ。しかし一流の上司からすれば、無駄な仕事ばかりしているように見える。

一流の部下はまずY字路に差し掛かっているところで上司に相談に来る。相談するタイミングが絶妙だ。そのときの言い方も二流とは違う。

「いま私は右に行くか、左に行くかの岐路に立っています。私としては右に行ったほうが○○の理由でいいと思います。逆に左に行くと××の理由でリスクが大きいように思うのですが、どうでしょうか」

このように複数の選択肢があることを意識し、さらにそれぞれの選択肢の可能性を考え、進むべき道をきちんと理由づけて説明できるのだ。