幼稚園~大学の教育費、オール公立985万vsオール私立2447万

では、何を基準に子供の学校選びをするべきか。進学を視野に入れている場合、高校などを選ぶ際に重要なのは「受験指導をしっかり行っているかどうか」という点。せっかく高い授業料を払って中高一貫校に通わせるなら、受験指導をしっかり行う学校を選ぶべきです。

もう1つ、学費の節約にもつながるのが「大学受験で推薦入試を選ぶ」パターン。推薦入試は11月頃には終わるため、それ以降の塾代は必要なし。さらに受験浪人も避けられるため、80万~100万円かかる予備校代という想定外の出費を防げます。

医歯学部に関しては一般に、国公立で645万円、私立は1251万円。ただ私立の医学部になると6年間で2000万~5000万円かかるケースも。やはり私立の医学部は経済的なハードルがかなり高い。しかし本当に優秀なら、国公立へいくでしょうし、授業料がタダになる特待生や、学生手当が毎月受け取れる防衛医科大学などもあります。

受験指導をしっかり行っている中高一貫校を選ぶ
豊田眞弓(とよだ・まゆみ)
ファイナンシャル・プランナー、FPラウンジ代表
経営誌や経済誌のライターを経て、1994年より独立系FP。個人相談業務や講演を行うほか、多数のマネーコラムを寄稿。
 
(構成=河合起季 撮影=榊 智朗 写真=iStock.com)
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