東京・渋谷の国道246号線近くのとあるビル。商品の価格比較サイトなどを運営するECナビを初めて訪れた人は場所を間違えたかと、一瞬、不安な気持ちに駆られるはずである。エレベーターを降り、指示された方向に歩くと、SF映画のセットを思わせるオブジェが現れるからだ。実はそこはAJITO(アジト)と呼ばれる同社の社内バー(写真参照)。近未来の海賊船がモチーフで、なかにはシャンデリアが下がり、テーブルやソファセットが置かれている。

ECナビの社内バー(AJITO)。フィスビルの中にバーが設置され、無機質なフロアが変身。来訪者へのアピール効果も大きい。

ECナビの社内バー(AJITO)。フィスビルの中にバーが設置され、無機質なフロアが変身。来訪者へのアピール効果も大きい。

「自由でフラットというイメージがある海賊をモチーフにしました」と、広報室の江頭令子氏が開設のいきさつを語る。スペースとしてはいつでも利用が可能だが、アルコールは午後6時半から解禁。缶ビール、缶チューハイなどが冷蔵庫に置かれ、料金無料の飲み放題だ。

バー需要だけではない。日常の打ち合わせ、新卒相手の会社説明会、クリスマスやハロウィーンパーティといった社内行事、幹部クラスの朝食会の会場としても使われている。「初期投資が数千万円で、毎月のコストは十数万円。心配していたようなトラブルも皆無で、費用対効果を考えたら安い」と江頭氏が話す。