ただ、それではただの「忙しそうで、忙しい」人。それで結果を残せなければ「使えない人」という評価になってしまう。本当は余裕があるのに、忙しい人と思わせるには、自分で自分を管理できなければいけません。
つまり、相手からの視線があるときや職場では仕事をしっかりとこなすけれど、自分の時間やゆとりは大切にし、「能動的に」余裕をつくる。そのためには、時間を小刻みに管理して、思考を分散して同時並行で仕事を進めることです。
忙しいのに、忙しそうに見えない人は
そうしてメリハリが付くようになれば、自然と余裕ができます。結果が求められる場面ではフルに働いているので周りは「忙しい人だ」と思うのですが、実はゆとりを持っているので、頭は忙しくても体はリラックスできている。それが、忙しくないけれど忙しそうな「できる人」です。
大事なのは、いかに時間や精神を管理できるかということ。それは「忙しいのに、忙しそうに見えない人」にも同じことがいえます。見えないところで効率的に仕事をしているからこそ、忙しそうに見えないのに結果を残す。時間を管理できているからこそ、相手に見せたい自分を、実際に相手に見せられるのです。
どんな業界でも、全体を見渡して、スケジュールや仕事の「構造を組み立てられる人」こそが、「できる人」といえるでしょう。
(構成=伊藤達也)