そこで、ここでは足、腹、背中という体への影響力の高い筋肉を鍛えるシンプルなメニューを4種類ご紹介しました(各ページ写真参照)。

しっかり手を伸ばしたら、肘を後に引きながら、肩甲骨を内側に寄せていくのを意識して、挟むようなイメージで中に寄せていく。胸は必ず張った状態にする。

まずはどれか一つを1分行うのが目安ですが、強度と時間は自分で決めればいい。1分のスクワットで20回できる人もいれば、ノンストップで100回できる人もいます。1分20回でキツければ、間で少し休んでもいい。とにかく自分の体に意識を向けることが大事です。ビジネスマンの方たちも、それくらいはしないと戦えない時代になったのではないでしょうか。

2012年に亡くなられた女優の森光子さんが、毎日スクワットをやっておられた話は有名です。主演舞台の『放浪記』では、晩年まで「でんぐり返し」をして、フィジカルとメンタルの強さを多くの人に見せてくれました。年齢に限らず、続けていくという習慣がやはり大事なのだと思います。

最初は簡単なことから始めて、余裕が出てきたらもっと運動してみましょう。ウオーキングやランニング、ジム通いもいいし、仲間と一緒に草野球や草サッカー、フットサルでもいい。自分の体力に合わせて、強度や時間を調整していけばいいと思います。ぜひ、頑張ってください。

竹下雄真
デポルターレクラブ代表、パーソナルトレーナー。1979年、神奈川県出身。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。米国研修、ジム勤務を経て2011年東京・西麻布にデポルターレクラブ開設。著書に『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣』。
(構成=篠原克周 撮影=小原孝博 撮影協力=松元大将)
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