「たかが中学受験」と考える親の子は志望校に合格する!

子どもにもそうした残念なケースがある。模擬試験の偏差値やら、そこから算出された志望校の合格率やら……そんな「結果」ばかりを気にしてしまっている子は、中学受験の勉強がうまく進まず、スランプに陥ってしまうケースが多い。

逆接めいてはいるが、「たかが中学受験でしょ」と肩の力を抜いて「結果」よりも「過程」に重きを置く親の子は第1志望校に合格する可能性が高い。高校球児でいえば、たとえ試合で結果が出せなくても、またレギュラー選手になれなくても、「日々の練習に真摯に向き合う」という過程を重視する学校や生徒のほうが、その先の人生の勝利者となれる可能性が高いとわたしは信じている。

なぜ、中学受験では結果より過程に重きを置く子(家庭)に神様はほほ笑むのか?

中学受験勉強が入試当日まで順風満帆にいくというケースはほとんどない。多くの子がその途上で成績が思うように伸びないもどかしさを感じたり、塾通いそのものを嫌がったりする時期がくる。そんな子の窮地に対して、「結果」ばかりに目を向けてきた親ほど右往左往してしまう。

神様が「結果より過程を重視する子」にほほ笑む理由

一方、プロセス重視の親は、「なぜ子の成績が伸びないのだろう」「なぜ塾通いを嫌がるのだろう」とその原因を冷静な視点で探り、改善の突破口を見出すことができる。

また、そうした親の子は、無用なプレッシャーを感じることなく、自らの目標に向かって主体的に進んでいくことができる。「親のコントロール下」に置かれているという意識がないから、「自分のため」の学習にコツコツと努めることができる。

子どもが中学受験「の」学習をするのでなく、中学受験「で」学習をする。すなわち、周囲の大人たちは、中学受験の勉強を通じて、子どもがたくましく成長できるように導いていきたいものである。

中学受験生にとっては夏期講習会がスタートしたばかり。学ぶことそれ自体を存分に楽しみつつ、ゆるやかに学力を伸ばしていってほしいと切に願っている。