言葉はシンプルで印象的なものに

シェルとムーサの調査によると、パワーポイントを使ったプレゼンテーションが世界で毎日約3000万件行われており、調査対象の経営者の78%が、プレゼン時に眠ったことがあると答えた。これらの調査結果は互いに関連していると彼らは考える。聞き手を眠らせないため、「PCAN」のプレゼンを始めよう。

・Problem(問題):問題を簡潔に、聞き手視点で定義する
・Cause(原因):問題の原因を明らかにする
・Answer(回答):自分のアイデアが問題にどのように答えを提供するかを説明する
・Net benefits(実利):他の選択肢がある中で、なぜ自分のアイデアが最大の実利をもたらすのかを説明する

PCAN方式は合理的思考に訴えかけるが、意思決定には合理性以外の要素も絡んでくる。「説得相手は2人いると考えたほうがよい。聞き手の合理的な部分と直感的に決定を下す部分である」と、著者は記している。準備の最終ステップとして、プレゼンを印象に残り、感情に訴えかけるものにする方法を考え出そう。何らかの方法で親近感を感じさせるプレゼンにできないか。図や類比を使うことで、より明確で具体的にできるだろうか。さらに、聞き手の想像力を燃え上がらせ、アイデアに命を吹き込む物語の力を忘れないでいただきたい。

(翻訳=ディプロマット)