【上司が納得する目標を設定したい】

[5]楽観・普通・悲観の3パターンを作成しよう

来期の予算策定や新規事業の計画など、将来のシミュレーションは不確実な要素が多い。そこで「普通」「楽観」「悲観」の幅を持った3つのケースを作成することで、上司や投資家を納得させるプランの作成を目指す。

▼楽観ケース
アグレッシブに収益を伸ばすケース。社内の営業目標などの数値の指標として用いられる場合が多い。
▼普通ケース
過去のトレンドが維持することを想定したケース。上場企業の業績予想で用いられる場合が多い。
▼悲観ケース
最悪の状況を想定し、算出するケース。CFOなどが、どこが危機的数値かを見極めるために用いる場合が多い。

(a)今回は「客単価」を3パターン想定する。これまでのトレンドを加味した普通ケース、増加する楽観ケース、減少する悲観ケースに分ける。

【完成:楽観ケース】 楽観ケースの場合、客単価が伸長していくうえに、客数も伸長するので、2017年の収益計画は売上が1,560億円、費用は1,056億円となる。

【完成:普通ケース】 普通ケースの場合、客単価は1,000円で維持するが、客数が伸長するので、2017年の収益計画は売上が1,200億円、費用は894億円となる。

【完成:悲観ケース】 悲観ケースの場合、客単価は年を経るごとに減少するが、客数は伸長する。2017年の収益計画は売上が840億円、費用は732億円となる。