いいビジネスパーソンは「いいね」の数が多い

それではビジネスにおける出口とは何であろうか。それは、アフターケアに他ならない。

以前、ある結婚相談所に入会したことがある。その時、相談所の担当者は「必ず、将来の伴侶を私が責任をもってお世話します」と言い切った。

その言葉を信じて、高い金額の入会金を払ったが、その担当者からの連絡はその後、一切なし。勝手にネットで伴侶を見つけろ、という対応であった。それを理由に、中途退会を申し出た。入会させてお金をとってしまえばよい。そんな考えでは、「悪質・悪徳」と思われても仕方がないことだろう。

つまり、ビジネスにおいては、入口における顧客の期待度と、出口における顧客の幸せ度をイコールにする、いやそれ以上にすることが大切だ。数式で表せば、「入口≦出口」ということになる。

一般のビジネスにおける「顧客の満足度」は、ネットで言えば、「サイト利用者からの共感」ということになるかもしれない。フェイスブックの「いいね!」ボタンに見られるように、「なるほど」という納得や「へえ、そうだったのか」という驚きによる共感が得られているかが、大事になる。

それなのに、ただ多くの人にアクセスさせることばかりを考えて、そこを出た時に共感が得られないものばかりでは、トラブルになるのも必然だ。

検索サイトを利用した誘導商法は今後も増えていくに違いない。利用者の側も入口と出口の関係性をしっかり見極めて、サイトを利用するようにしたいものだ。

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