パソコンをロックしたり、ファイルを暗号化したりされ、その解除と引き換えに身代金を要求される──。これは「ランサムウエア」と呼ばれる新種のコンピュータウイルスで、2013年ごろから世界で猛威を振るっている。昨年には日本でも感染事例が出た。身代金の中身は現金やビットコインなど様々だ。

感染経路にはメールの添付ファイルや、セキュリティが脆弱なウェブサイトにウイルスを埋め込んでそのページを閲覧したユーザーを感染させてしまうなどがある。ランサムウエアの大半は市販の対策ソフトを利用することで予防可能だが、初期にばら撒かれるものの中には検知しないものもあるという。

(PIXTA=写真)
【関連記事】
「漏れた年金情報」は氷山の一角。急増するサイバー攻撃の新しい脅威
「サイバー戦争の真実」なぜ日本は世界第3位の標的なのか
サイバースパイ -目には見えない「不法上陸」
ネット銀行は「不正送金」とどう戦うか? 最新セキュリティ事情とは
スマホがウイルスに感染し、社内資料流出。賠償責任は?