売上高の7~8%を人材教育に投じるともいわれる外資系コンサルティング会社アクセンチュアでは、入社後約3年で一人前に鍛え上げる手法をもっている。どのような育成、評価、動機づけ、昇進の仕組みで短期間に人材を成長させているのだろうか。

入社後3年で一人前に育て上げる仕組み

企業は人なり──。誰も否定できないこの普遍的な言葉も、その中身である人材育成の手法が近年多様化している。かつては配属部門の上司が教育の全権を握り、培ったノウハウを伝授し、時には部下が盗んで学ぶといういわば属人的OJT(職場内訓練)が日本企業の典型的手法だった。

しかし、市場環境やビジネスモデルの変化が激しさを増す時代に入り、上司依存、横並び教育を廃し、個人のパフォーマンスを重視した部門横断型の、能力別・選抜型教育を導入する企業も増えている。あるいはそうかと思えば、「商社は人なり」といわれる大手総合商社のように入社後10年間は格差を設けない安定的報酬を保障。その間は上司を含む部門全体で個人のCDP(キャリア・デベロップメント・プログラム)に基づいた計画的育成により、じっくりと一人前に育て上げる手法を導入する企業も登場している。