株主優待には自社製品なども多いが、金額に換算すると魅力が薄いケースもある。現金と同様の価値を持ち、なおかつ確実に利用できる優待券などを狙うのが合理的だ。
吉野家ホールディングス(東証1部・9861)は投資額約14万円に対し、配当金が2000円、300円の優待券が年6000円分で、利回りは約5.7%となる。
ほかに株主優待を含めた利回りの高い銘柄に、「三光マーケティングフーズ」(東証2部・2762)の8.5%、「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス」(東証1部・3222)の7.2%などの例がある。
行き付けの店の経営母体について、投資に必要な額、1株配当額、株主優待の内容をチェックしてみたい。
株価が安いほど利回りは高くなる(業績の確認は必要)。配当や優待を受けるためには権利確定日前に株主になっておく必要があり、1~2カ月前くらいから株価が上がりやすいので、早めに買うといい。
攻めのボーナス活用には、「個人向け社債」も候補になる。現在は募集していないが、今年4月にはSBIホールディングスが期間2年・年利0.75%、5月にはマネックス証券が期間1年・年利0.6%の個人向け社債を発行した例などがある。利回りの高いものは人気になり、すぐに売り切れるため、証券会社のホームページや新聞の情報をチェックしておきたい。
(構成=高橋晴美)