日本の中間所得層の個人資産は、自宅不動産の占める割合が大きい。売却すればまとまった資金を手にできるが、自宅には特別のこだわりを持ち、住み慣れた場所から離れたくないという気持ちも強い。

住み続けながら自宅を現金化できないか――。そんな願いを叶えてくれるのが「リバースモーゲージ(不動産担保ローン)」だ。実際には、契約者が自宅を担保にして借り入れを受けて、亡くなった時点で精算する仕組み。相続人が借入分を返済してもいいし、自宅を処分して返済してもいい。

現在、「リバースモーゲージ」には、大きく分けて2つの種類がある。公的制度である「不動産担保型生活資金」と民間金融機関が扱う商品だ。前者は、戸建て住宅が対象で土地評価額の7割程度まで借り入れが受けられ、金利も年0.95%と低い。ただしこの制度は低所得者向けのものなので、所得が「市町村税非課税世帯」または「均等割課税程度の世帯」などに該当しないと利用できない。