日本の中間所得層の個人資産は、自宅不動産の占める割合が大きい。売却すればまとまった資金を手にできるが、自宅には特別のこだわりを持ち、住み慣れた場所から離れたくないという気持ちも強い。

住み続けながら自宅を現金化できないか――。そんな願いを叶えてくれるのが「リバースモーゲージ(不動産担保ローン)」だ。実際には、契約者が自宅を担保にして借り入れを受けて、亡くなった時点で精算する仕組み。相続人が借入分を返済してもいいし、自宅を処分して返済してもいい。