ユーチューバーとして生活するわけでない大多数の大人たちが心がけておくべきポイントは、いくつかあるだろう。

まずは、そのような新しい時代の動きを、敏感に察知することである。アンテナをのばしておくことは、さまざまなビジネスの現場で役立つはずだ。企画会議で、「ユーチューバー」を知っているのか、知らないのかで、周囲からの「イケている人」としての評価も変わってくる。

新しい動きを知るには、インターネットを十分に活用する必要がある。特に、ヤフーなどのニュースサイトや、ツイッターのトレンド欄に出てくるホット・トピックを常にフォローしておくのがいい。

また、周囲の子どもや、若者に、「最近何が流行っているの?」と聞くことも大切である。子どもや若者は、年長者に対してはどうしても遠慮することが多い。そこを打ち解けて、本音を語ってもらえば、コミュニケーションにもなるし、最新の情報の収集にもつながる。

注目すべきは、ユーチューバーなどの新しい動きの背後には、必ず新しい「プラットフォーム」(この場合はユーチューブ)があること。

ゴールドラッシュで、確実に儲ける唯一の方法は、一攫千金を夢見て金鉱に殺到する人たちに、シャベルを売ることだというジョークがある。

日本の経済にとって一番必要なのは、多くの新しいスターを生み出すプラットフォームをつくることだろう。ユーチューバーは、変化のほんの始まりにすぎない。

(写真=時事通信フォト)
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