虐待されない介護施設 ここをチェックせよ
必ずチェックすべきポイントは以下の通りだといいます。
【1:職員に声をかけ、どのような対応をするか】
「“こんにちは”と声をかけてみてください。介護職員には内気で人見知りのタイプが多く、明るく朗らかな反応はあまり望めませんが、職員教育がしっかりした施設では、最低限のあいさつはできる。ちゃんと声を出してあいさつできない職員がいたら要注意です。また、あいさつ時の表情に温かみが感じられるかどうかもチェックポイントです」
【2:昼食時に見学する】
「午前11時半頃に見学に行くといいと思います。配膳をし、職員が入所者を食堂に連れてきて食事の介助をする。職員が入所者に対して、どのような対応をしているか、つぶさに見られるわけです。忙しい時間帯ですが、ちゃんとした施設なら職員は丁寧に介助するはずですし、問題がある施設は流れ作業をしているような感じがある。それに虐待があるようなところは、職員に刺々しい雰囲気があると思います」
【3:入所者の身だしなみを見る】
「職員はさまざまなケアをしなければならず、入所者の身だしなみなどは一番後まわしになることも少なくありません。問題のある施設の職員は、そこまで配慮が行き届かないこともある。服装が汚れている、髪がボサボサのまま、といった入所者がいたら要注意です」
ここにあげたのは、話をした時にふたりが思いついたポイントで、他にもまだあるかもしれません。ともあれ、できるだけ多くの施設を見学し、職員に誠実で温かみが感じられるかどうかをチェックする。それが虐待のある施設に当たらないためのポイントになるといえそうです。