ただでさえおトク感満載のふるさと納税だが、実はさらに得する方法がある。金森氏の勧める裏技ベスト3は、クレジットカードとの合わせ技、自治体のポイント制度活用、そして家計のダウンサイジング術だ。

[1]クレカを使えば1粒で2度おいしい

ふるさと納税の支払いをクレジット決済できる自治体が増えている。まずは手持ちのカードのうち、買い物でポイントがつくタイプを選ぼう。たとえば、2%のポイント還元があるカード決済で10万円分の寄附を行うと、ちょうど自己負担分の2000円がチャラになる。こうなれば1粒で2度おいしく、「タダ同然でおトク」どころか本当に「タダ」になる。

[2]ポイント制度をフル活用

寄附金額に応じたポイント付与がある自治体が増えていることにも注目しよう。たとえば岐阜県大垣市では、1万円の寄附につき5000ポイントが付与される。専用のオンラインショップからポイント額に応じ、好きな特産品を選べるのだ。

細かい仕組みは自治体によって異なるが、イチオシなのはポイント利用の有効期限がない「恒久ポイント」タイプ。寄附するごとに付与されるポイントを、あたかも貯金するように貯めておき、大量ポイントが貯まったところでドーンと豪華な返礼品を狙うこともできる。現在、恒久ポイントを導入しているのは、長崎県平戸市、鹿児島県南さつま市、岐阜県大垣市、長崎県壱岐市などがある。

[3]家計も一気にダウンサイジング

後に、ふるさと納税を活用した金森流・家計のダウンサイジング術を紹介しよう。氏いわく「まずは家計簿をつけること」。それによって、毎年の必要支出を洗い出すのが先決。たとえば食費一つとっても、年間にコメを何キロ食べているのかなど、家計簿をつければ割り出せる。

そうした家庭の必需品の中から、ふるさと納税の返礼品に置き換えられるものを探してみよう。返礼品のリストを見て「どれにしようかな?」と考えるのとは真逆の発想だ。食品のほかにも、お歳暮など季節の贈答品にはギフト包装やのし付きにできる返礼品を選べばいい。年末年始やお盆の旅行を習慣にしているなら、LCC(ローコストキャリア)の航空券を選べる自治体に寄附するのも一案だ。

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