データに関して多くの人が犯してしまう過ちは、エクセルの表をそのまま貼ってしまうことです。何十行もあるような詳細な表をそのままペタッと、コピー&ペーストで貼ってある。パワポの資料は基本的に企画のプレゼン用です。詳細なエクセルシートはパワポには原則、掲載しないようにしましょう。必要なら添付資料として付ければいいのです。それをそのままパワポ内に載せてしまうということは、データから核となるメッセージを導き出せていないということにほかなりません。

伝えたい内容と、それらのレベルが揃っていれば、自ずとボリュームも揃います。ページ構成に無理が生じるのは、その前段階、そもそものロジックに問題があるのです。ロジックがしっかり組み立てられておらず、思いついた順に書いたから、ちぐはぐな構成になってしまったというケースが多いように感じます。構成がうまくいかない場合は、面倒なようでもストーリーボード(http://president.jp/articles/-/17619)の段階に戻って、論理構成を確認し直すようにしてください。

&Create(アンド・クリエイト)代表 清水久三子
1969年、埼玉県生まれ。お茶の水女子大卒。日本IBMグローバル・ビジネス・サービス事業部、ラーニング&ナレッジ部門リーダーを経て、2013年独立。著書に『プロの課題設定力』『プロの資料作成力』などがある。
(構成=大塚常好(プレジデント編集部))
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