次はコンビニエンスストアの成功要因を説明する資料でタイトルを付けた場合の例です。(図を参照)
資料を通して、相手に訴えたい内容、求めたいアクションによって、最適なタイトル付けは変わります。「どうありたいのか」を訴えたい場合は修飾語+名詞(例:「プロのサービス」)。シンプルに訴求するなら名詞だけ(例:「サービス」)。「どんなふうにやりたいのか」に力点を置いて伝えるなら、動詞(例:「価格を決める」)。というように工夫をしてみましょう。
なお、このスライド「全体」の構成を考える際には、「エグゼクティブバージョン」も想定しておくことをお勧めします。これは、多忙な企業役員・幹部向けに伝えたいポイントを短くまとめたものです。なぜ、この要約・短縮版が必要かといえば、先方の都合で急遽、予定していた説明時間が半分になることや、エレベータートークで数分のうちに説明しなければならないことが多々あるからです。非常時に備えて、エッセンスだけを1枚にまとめたものや、ぱらぱらめくるだけで概要が理解できるようなキーとなるチャートなど数枚を準備しておくのです。
逆に、通常の報告・説明書より分厚い「フルバージョン」もあるとなおいいかもしれません。これは先方がこちらの説明に関心を持ったときに「詳しくはこちらの添付資料をご覧ください」と提供すれば、相手の満足度も高まるに違いありません。