胸キュンフレーズ【2】得意分野の話題へ移行させる
同調や促しのフレーズが身に付いたら、次は「質問する力」である。
「雑談の基本は質問形式で話を終えることです。例えば『隣のカフェに女性が大勢並んでいましたけど、有名な店なのですか』という具合に」(松橋氏)
また、質問の仕方には大きく分けて2つの聞き方がある。1つは相手に答えを絞らせる聞き方で、例えば「この考えについてはイエスですか、ノーですか?」のような質問の仕方。もう1つは、相手に独自の感想・意見を求めたい場合に使う手法で、「どうでしたか?」や「ご感想は?」などのフレーズを使用する。
例えば、「最近、体の不調を感じることはありますか?」と質問すると、「あるといえばある」で終わってしまうが、「最近、体にどこか(どんな)不調を感じていますか?」と質問すれば、答えは一言で終わらず、相手は話し始める。質問の仕方を使いわけ、相手が話しやすい状況にすることがポイントだ。
とはいえ、雑談の苦手な人は何を質問したらいいかわからないということも多いだろう。
「初めて訪れる先や店の場合なら、来る途中で目についた物や立地、近隣の飲食店についてネタにするのが最も簡単です」(松橋氏)
飲み会などで会話のキャッチボールが長く続きそうな場面では、相手の好みを見極めつつ、「気候・ニュース」といった当たり障りのない話から、自分がわかる得意分野の話(例えば健康、スポーツ、旅、ファッション、グルメなど)につなげるように質問を投げていくと、相手の答えにもボールを返しやすいという。
▼ニュースから得意分野の質問へ
▽芸能ニュース
[自分]ニュース:日本エレキテル連合の「ダメよ~、ダメダメ」が流行語大賞をとるかもしれませんね
[相手]小学生にも流行っていますよね
[自分]得意分野の質問:ところで忘年会シーズンですが、余興はなにか考えておられますか
▽スポーツニュース
[自分]ニュース:テニスの錦織はすごいですね
[相手]世界ランク5位ですもんね
[自分]得意分野の質問:そういえば、中高時代、なにかスポーツをされていましたか
▽社会ニュース
[自分]ニュース:エボラ熱がこれ以上広まったら、恐ろしいですね
[相手]恐ろしいですね
[自分]得意分野の質問:これから風邪も流行りそうですが、なにか対策をとられていますか
☆POINT……相手に合わせて、「社会ニュース」「スポーツニュース」「芸能ニュース」のどれかの話題をふる。そこから、会話が続きやすいよう、自分の得意分野の話題に変えて質問をつなげていきましょう。(松橋氏)