しかし、ここまで紹介した1、2年の短期留学では、日本の大学に在籍する以上、当然、その学費もかかることになります。日本の学費は世界でもっとも高いといわれます。そこで、私が一番いいと思うのは、高校を卒業したら、直接、海外の大学に進学することです。

たとえば、ハーバード大学やプリンストン大学、MIT、イェール大学などのアメリカのトップ大学は、合格者が経済的な理由から進学を断念することがないよう、充実した奨学金を用意しています。その結果、たとえばハーバード大学では世帯年収780万円以下(6万5000ドル)で資産が少ない家庭だと、ほぼ全額免除になります。この基準に照らすと、日本のサラリーマン家庭の多くが無料で留学できてしまうのです。

あるいは、ドイツやフランス、スイスなど、学費がほぼ無料の国の大学に進学する。これらの国の大学では英語コース(英語で授業を行う学部学科)が充実しているので、英語ができれば問題なく卒業できます。いまでは格安のオンライン英会話レッスンがあるので、こういったサービスを利用して英語力をつけて、学費がかからない海外の大学に進学する。これがもっとも安く、グローバル社会に対応する実力をつける選択肢だと思います。

アメリカのトップ大学、または、学費無料のドイツ・フランスなどの英語コースに進学しましょう。
石丸賀久
留学カウンセラー。筑波大学中退。ネバダ大学卒業。留学中に、インド・中国・スウェーデンにも交換留学。ITコンサルティング会社を経て、現在はグローバルスタディ海外留学センターに在籍。
(プレジデントFamily編集部=構成)
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