教育費にいくらかかっているのか、うちの子は知っているのだろうか? わが子に金銭感覚を持たせることも、マネープランの大事な一環。各界の第一線で活躍されているあの人たちのマネー教育、聞いてきました。
経営コンサルタントとして、数多くの企業と接していると、「社員は社長を映す鏡」だなとつくづく実感します。では家庭ではどうかといえば、「子供は親を映す鏡」となります。
たとえば、私は新聞を読むのが趣味。だから一定時間は家で新聞をずーっと読んでいる。すると、小学生だった子供たちは、親のやることなすことすべてに興味を示しますから、新聞にも興味を持ち始めます。「これは、どういうことが書いてあるの?」と子供たちに聞かれれば、説明してやる。そんなことをしているうちに、子供たちは自ら新聞を読むようになったのです。
娘の小・中学生時代のお気に入りは、日経新聞の土曜日の別刷り紙面「NIKKEIプラス1」。私はほぼ本紙しか読みませんので、別刷り紙面はテーブルにポーンと置いておきます。すると、娘がそれを手に取り、本紙を読む私の横で一緒に読み始めるわけです。
娘は特に、フロント面(1面)の「何でもランキング」に釘付けとなっていました。お菓子や料理のランキング、行ってみたい旅館のランキングなど、子供でもわかりやすいし、面白いのでしょうね。しかも、そうした中には「いつかは食べてみたい、行ってみたい」という憧れや興味がある。だからこそ、自発的に知識を吸収したくなるわけで、これはとても大事なことだと思います。
そうした記事を通して親子の会話も増えます。私は仕事でさまざまな場所へ行っているので、ランキングに出ている場所や料理などについて、実体験で話せることもあります。すると娘は、目を輝かせて聞いてくれて、次々と質問を投げかけてきたものです。