最下位は「特定の部下とばかり飲みにいく」。これを「気にならない」と答えた人が多かった理由は、おそらく昔のように豪快に部下を飲みに連れ回す上司が減ったからだろう。上司にかわいがられるということは、出世できることを意味するが、若い世代を中心に「プライベートを犠牲にしてまで出世したくない」という人も増えた。ある調査によれば、「平日毎日自宅で夕食をとる人」はバブルの頃1割程度だったのが、いまでは半数を占めるという。育児や介護で時間外を自由に使えない人も増えている。その結果、飲みに連れていってもらえる人に嫉妬することも減っているわけだ。
しかしこれは、部下とコミュニケーションをとる機会が減っているということでもある。上司は「部下と話すのも仕事の一つ」と位置づけて、業務時間内に部下との交流の時間を積極的に確保することをお勧めしたい。
▼仕事で好かれるマナーの大原則
1.「部下と話す」も立派な仕事と心得よ
2.手柄横取りはNG
3.困っているとき助けてこそ上司
【調査概要】楽天リサーチの協力を得て実施。対象:組織で働く1000人(20~50代、男女比1:1) 期間:2014年3月3~5日 【集計方法】回答を次のようにポイント化して集計(救いようがないバカ:4、かなりバカ:3、ちょいバカ:2、気にならない:1)
FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄
1966年生まれ。リクルートで「リクナビ」等の編集長を経て起業。企業の人材育成を手がける。独自開発した「上司力研修」は延べ100社超で導入。
1966年生まれ。リクルートで「リクナビ」等の編集長を経て起業。企業の人材育成を手がける。独自開発した「上司力研修」は延べ100社超で導入。
(構成=長山清子)