Q: 離れていてもチーム間の連携はとれますか?

机を並べて仕事をすることで、ちょっとしたことも話しかけてすぐに聞けるというメリットは確かにあると思います。ですが、隣にいなければいないなりに、やりようがあるな、と感じています。質問や疑問点をまとめておいてチャットで聞く、定期的に話をする時間をつくる、などと工夫するようになります。

チーム内ではアウトルックを使ってスケジュールを共有しています。各自が週単位で、いつ、どこで、何の作業を行うかあらかじめ入力しているので、離れていてもチームのメンバーの状況を知ることができます。個人の裁量に多くが任されていますが、その分、成果が重視されるのでむしろ「しっかりとやらなければ」という気になります。

もちろん、会議はありますが、進め方はとても効率的で冗長になることはありません。あらかじめ目的と達成目標を明確に決めて周知。時間内に目標を達成すれば、時間が余ってもそこで終了。時間内に目標達成できなければ、また次の会議で話し合われることになります。アイデア出し、ブレストが目的の会議でも、テーマを事前に共有し、時間を区切って行います。

Q: 生産的な時間割作りは誰でもすぐにできますか?

柔軟かつ生産性の高い働き方を実現する第一歩は、自分の働き方を自分自身で決め、会社に明確にコミットすることです。そうすることで、人は自律的、能動的に働くようになります。

まずは、自分で1週間分の仕事の時間割を作り、それを職場のメンバーと共有することからやってみてはいかがでしょうか。弊社では、アウトルックを使って、上司と話をする時間、資料作成の作業時間、などと1週間分の時間割を決めてしまうことを推奨しています。

さらに、時間割をチームメンバーと共有することで、自分を「やらざるをえない状況」に追い込むことができます。また、周囲も、「今は資料作成中だから邪魔しないでおこう」と、互いに生産性を高める働き方ができます。実際、こうした働き方を積極的に実践している社員は、高い成果をあげています。

こうした時間割は、後から振り返る際も有効です。「今月はこの仕事にこれだけ使ったのか」「午前中に資料作成をするとはかどるな」などと、時間割を振り返ることで、仕事の性質や作業内容によって、やりやすい環境や時間帯を把握することができ、自分の生産性をより高める働き方が身につきます。