欧米では、一般の人が遺伝子検査をすることがブームとなりつつあり、日本でも子育て雑誌などで手軽な遺伝子検査が紹介されるようになった。遺伝子検査をすることで子どもが何に優れているかを早期に発見し、そこに特化して訓練すれば将来が保証されると言わんばかりだ。

スポーツの世界では、「生まれか育て方か」論争は昔からずっと続いている。「生まれ」、つまり遺伝で決まってしまうのであれば、親としてはどんなに頑張ってもあきらめなければならない場合も多いだろう。

しかしこの論の危険性を、最新の遺伝子研究を使って解き明かし、アメリカで注目を浴びているのが、スポーツ科学ジャーナリストのデイヴィッド・エプスタイン氏だ。