ラジオ体操と規則正しい食生活
年金、医療や介護といった社会保障に対して、補完する役割として保障や貯蓄といった機能をもって生命保険もお役に立てます。社会の変化に合わせて、これからもお客さまのニーズにあった商品を提供していきたいと思っていますが、皆さんにとっては医療や介護の当事者になること自体が望ましいことではなく、避けられるに越したことはありません。リスクが発生しないようにするには、予防策を講じることが必要だと思います。
医療や介護を要する当事者とならないために、高齢者が怪我や病気に対して予防をするには日々の運動と食事が肝要のようです。私からは日本人の誰もが知っているラジオ体操と規則正しい食生活をぜひお勧めしたいと思います。
日本全国に浸透している「ラジオ体操」の始まりは、大正時代に遡り、実はメットライフと大きな関係があります。当時、メットライフは全米に向けて国民の健康増進を目的にラジオ放送による健康体操をおこなっていましたが、それを保険事業の視察のためにアメリカに来ていた逓信省簡易保険局の方が、日本に持ち帰って紹介、推奨したのが「ラジオ体操」の始まりなのです。
朝起きて、ジョキングウェアに着替え外に出るのも気持ちがよいものですが、パジャマのままでも指先まで意識して真剣にラジオ体操をすると、たった5分でうっすら汗をかくほどの適度な運動ができます。体を動かすと食欲も出てきますので食生活も規則正しくなります。ぜひ皆さんも、はじめてみませんか。
弊社での「今後の介護についての調査」によると、介護経験者は精神的、肉体的、金銭的な不安は実感しており、介護未経験者も同様に「介護は大変なんだろう」とは認識しています。但し、介護を経験した人もしていない人も、「介護に対する備えはあまりしていない」と言います。「近い将来に起きることなんだろう」という意識はあるのですが、介護の経験者も未経験者も、どう備えたらよいか「わからない」「どうしていいかわからない」という危機感と不安感を持たれているようです。
世界で突出した高齢化社会に対して、日本の皆さんがどう対処するのか注目されています。日本ならよい対処をすると期待をもって見ているのです。10年、20年、50年先に備え、まず、何をしておくべきかを考え、今できることから始めることが必要だと思います。
サシン・N・シャー
1967年生まれ、米国出身。米国スティーブンス・インスティテュート・オブ・テクノロジー卒。99年メットライフ入社。2011年アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーリージョナル専務執行役員、12年メットライフアリコ代表執行役専務最高執行責任者などを経て、現職。