11検診の「費用&検査内容」まるわかり!

A――胃がん内視鏡検査
費用目安:1万5000円 頻度:年1回 検査:内視鏡検査
家族歴がある人、喫煙者、大量飲酒者は食道がん、胃がんになりやすく、高リスク。1年に1回は検査をすることがすすめられる。

B――肺がんCT検査など
費用目安:3万円 頻度:3年に1回 検査:胸部ヘリカルCT検査、喀痰細胞診検査、血液検査
肺を詳しく調べる検査。高リスク喫煙者は毎年の受診がすすめられる。非喫煙でも家族歴がある場合、粉じんなどの職場環境によっては毎年受診することがすすめられる。

C――腹部超音波検査
費用目安:5000円 頻度:年1回 検査:超音波検査
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、腹部大動脈を調べる検査。家族歴がある人、大量飲酒者、糖尿病の人はとくに膵臓がんに注意したい。

D――大腸がん内視鏡検査
費用目安:3万円 頻度:5年に1回 検査:全大腸内視鏡検査
内視鏡でポリープ、腫瘍、炎症など大腸の病気を調べる検査。ポリープは悪性化することもあるので必要な場合は内視鏡で切除する。40歳以上で家族歴のある人は高リスク。ポリープが見つかった人は3年に1回の受診が必要。

E――前立腺がん検査
費用目安:6000円 頻度:3年に1回 検査:膀胱・前立腺超音波検査、血液検査(PSA)
前立腺がんを発見するとともに、前立腺肥大の程度を調べる検査。PSA検査で4を超える場合はがんの疑いありで精密検査が必要。40歳以下でPSA値2.5以下は3年に1回。50歳以上の人は毎年の受診がすすめられる。

F――脳ドック、認知症ドック
(脳ドック)
費用目安:3万8000円 頻度:3年に1回 検査:身体測定、血液検査、頸動脈超音波検査、頭部MRI・MRA
症状のない脳梗塞(無症候性脳梗塞)や、くも膜下出血の原因となる未破裂動脈瘤を頸動脈超音波検査やMRI、MRAで調べる検査。高血圧、糖尿病、脂質異常症のいずれかがある人は3年に1回の受診がすすめられる。
(認知症ドック)
費用目安:5万円 頻度:3年に1回 検査:認知機能検査(MMSE)、MR検査
「今日は何日ですか」「ここは何階ですか」などの口頭質問、100から順に7をくり返し引いていく計算などの認知機能検査と、海馬の体積を測定して脳の萎縮を読み取るMR検査からなる。

G――子宮頸がん検診
費用目安:5000円 頻度:年1回 検査:診察、子宮頸部細胞診
子宮頸部細胞診で子宮がんの有無を調べる検査。女性の誰もが検査する必要がある。

こんなのもある! 気軽にできる注目の検査

アミノインデックス(R)がんリスクスクリーニング検査
費用目安:2万円 頻度:年1回 検査:血液検査(5ml採血)
健康な人と、がんの人の血液中のアミノ酸濃度を解析して、がんであるリスク(可能性)を予測する新しいスクリーニング検査。胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんのリスクを予測することが可能。この検査で、がんの可能性が高いという結果になった場合は、精密検査を行う。それぞれの検診を受けるのが面倒という人におすすめの検査である。

骨粗鬆症ドック
費用目安:5000円 頻度:年1回 検査:腰椎・大腿骨のX線検査による骨密度測定
国際標準法のDEXA法(二重エネルギーX線吸収法)で骨密度を測定し、骨粗鬆症を調べる検査。60歳をすぎたら毎年の受診がすすめられる。