「まだやれるまだあきらめるな!」

不遇を乗り越え女子サッカーの未来を何としても切り開くという強い思いが、「なでしこJAPAN」を不屈にした。(PANA=写真)

不遇を乗り越え女子サッカーの未来を何としても切り開くという強い思いが、「なでしこJAPAN」を不屈にした。(PANA=写真)

もう、ここまでか――。見ていた者は誰しもそう思っただろう。サッカー女子ワールドカップ決勝の延長戦、アメリカのエース、ワンバックは得意のヘディングシュートを日本ゴールに突き刺した。がっくりと下を向く日本のDFたち。世界最強と称されるアメリカの猛攻に、耐えに耐えていた日本が見せたほんのわずかの隙だった。

90分の試合では終了九分前にやっと同点にし、延長戦に持ち込んだなでしこジャパンも、今度こそは息の根を止められたかに見えた。「よくやった。銀メダルで十分じゃないか」という言葉が出そうになる。それを押しとどめたのは、キャプテン・澤穂希の姿だった。