株式市場や債券市場全体の値動きを表す各種のインデックス(指数)に連動する投資信託、インデックスファンド。個人投資家にとってのメリットは、投資を市場全体に分散することにより、リスクを低減できることだ。

ポートフォリオを組む場合、組み込むファンドの数は10前後を上限にして、リスクヘッジのために投資額を等分する。選び方の基本は、同じカテゴリー(日本株、海外株など)のファンドであれば、売買手数料や信託報酬などの安いものを選ぶ。

また、配当・利子収入、売買益といった「分配金」からは分配のつど税金が源泉徴収されるため、再投資の効率を上げるためには、毎月分配型より年1回型のほうが有利だ。

組んだポートフォリオは組みっぱなしにするのではなく、適度なメンテナンスが必要だ。

一部のファンドが値上がりして資産配分のバランスが大きく崩れたとき、“もっと値が上がってから売ったほうが儲かるのではないか”と、そのファンドを持ち続けたくなるが、「当初のバランスを保つ」ことがインデックスファンドの原則なので、値上がりしたファンドを売って他のファンドを買い足そう。

私自身、かつては個別株投資で資産を順調に増やしていたこともある。だが2006年のライブドア・ショックのあおりで、ライブドア株は持っていなかったにもかかわらず保有株が急落。投資元本を割り込むほどの損失を被った。