睡眠不足で、半数以上が効率半減を実感

グラクソ・スミスクライン社が眠りと仕事のパフォーマンスについての調査を行っている。対象は20代~50代の有職男女。よく眠れた日の仕事のパフォーマンスを100%とすると、「あまりよく眠れなかった時」は平均55%まで落ちると回答があった。これには、うなずく方は多いだろう。さらには7割の人が「翌日仕事で重要な会議などがあるとき」といった場面で心地よい睡眠を望んでいる。

もちろん、労働時間が長ければ睡眠時間を削りがちになる。役員や管理職の睡眠時間の平均は6.1時間ほどと、忙しいほどに睡眠時間の確保は難しい傾向がみられるようだ。では、たとえば忙しい人にありがちな1日3時間以内の睡眠でも大丈夫なのだろうか。諸説見られる中で、慈恵医科大の遠藤拓郎氏は「3時間以内の睡眠を続けると、パソコンでの作業や車の運転など、視覚関連の仕事でミスをしやすくなることが、実験により明らかになっている」としている。仕事のパフォーマンスを維持するためには、4時間半から6時間、土日にとれるなら7時間半ほどの睡眠が必要なようだ。

最近では、コンピュータやスマートフォンによる眼精疲労による不眠もあげられるなど、睡眠時間が短い上に質の低下も問題となっている。

特に目が疲れると、目の周辺の筋肉の緊張がとれず、全身の緊張がほぐれにくくなることが入眠や熟睡を妨げることになり、結果とした睡眠不足を引き起こす。そして、この睡眠不足がさらに目の疲れや痛みや乾燥などを引き起こす悪循環となり、結果として生産性が落ちてしまう。

では、短時間でも質のいい睡眠を得るために、具体的にはどうしたらいいのだろうか。