盗難・紛失対策アプリの活用
スマホの盗難・紛失は誰にでも起こる。事前にどんな手を打っておけばいいだろうか。
すぐにできることはデータのバックアップだ。専用のアプリを使って、クラウドやパソコンに保存しておくか、携帯電話会社が提供するサービスを使う。
次に画面のロック。パスワードを設定すれば、すぐにロックをかけられる。使用時にいちいちロックを解除するのは面倒かもしれないが、誰かに盗まれたり、拾われたりした場合、すぐに不正使用されずにすむ。その時間差を使って、携帯電話会社に連絡して、通信回線の停止手続きを行えばいい。
万が一、ロックを解除されたら、内部のデータは丸見えになる。そこで、役に立つのが無料・有料の盗難・紛失対策アプリである。
端末にインストールした後は、パソコンなどでウェブサイトから、端末の場所をGPSで探したり、大音量のアラームを鳴らしたり、警告メッセージを画面に表示させたりできる。遠隔でマイクやカメラを起動し、盗んだ犯人を特定し、端末内のデータを消去することも可能だ(こうしたアプリを使って、他人の端末をのぞき見したり、不正操作したりする事件も起きている。情報処理推進機構の発表によれば、2014年4月に元交際相手のスマホに無断で盗難・紛失対策アプリをインストールし、不正操作した容疑で男が逮捕されている)。
サイバーリテラシー・プリンシプル(18)は<スマホは紛失・盗難への備えが大切>である。くれぐれも信用できない人物に短時間にせよ、スマホを貸したり、預けたりすべきではない。