>>柴田励司さんからのアドバイス

起きている時間の10%を自分への投資に使う
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起きている時間の10%を自分への投資に使う

2004年、私がマーサーの社長を務めていたとき、欧米企業と日本の上場企業のCEOの年齢を比較したことがある。すると、前者が45歳から54歳、後者が55歳から64歳だった。ちょうど10歳、日本企業のほうが上というこの結果を見て問題だと思った。

トップマネジメントには、体力、気力はもちろん、リスクを取るという判断力が不可欠である。その3つを総合して考えると、60歳以上の方には負担である。「判断が遅い」「リスクを取らなすぎる」と突き上げてくる若手社員が出るかもしれない。いまは日本企業も相当変わり、40代後半から50代前半のトップが増えてきた。いいことだと思っている。

一方で、この年代は親の介護や子どもの教育といった問題が重くのしかかってくる時期でもある。そういった重圧にどう対処したらいいか。

CCCでは、リエントリーとリセットという英語の頭文字からとった「R2」という新しい人事制度を導入する。4歳、後者が55歳から64歳だった。ちょうど10歳、日本企業のほうが上というこの結果を見て問題だと思った。

トップマネジメントには、体力、気力はもちろん、リスクを取るという判断力が不可欠である。その3つを総合して考えると、60歳以上の方には負担である。「判断が遅い」「リスクを取らなすぎる」と突き上げてくる若手社員が出るかもしれない。いまは日本企業も相当変わり、40代後半から50代前半のトップが増えてきた。いいことだと思っている。

一方で、この年代は親の介護や子どもの教育といった問題が重くのしかかってくる時期でもある。そういった重圧にどう対処したらいいか。

CCCでは、リエントリーとリセットという英語の頭文字からとった「R2」という新しい人事制度を導入する。

シグマクシス代表取締役CEO●倉重英樹
1942年、山口県生まれ。早稲田大学卒業後、日本IBM入社。93年副社長。PwCコンサルティング会長、日本テレコム社長等を経て、RHJインターナショナル・ジャパン会長(兼務)。08年シグマクシスを設立。三菱商事特別顧問。

カルチュア・コンビニエンス・クラブCOO●柴田励司
1962年、東京都生まれ。上智大学卒業後、京王プラザホテル入社。在オランダ日本大使館出向、人事部、マーサー・ジャパン社長、キャドセンター社長を経て、08年より現職。デジタルハリウッド社長を兼務。週1回配信するメルマガ「柴田励司の人事の目」が好評。

(荻野進介=構成 大沢尚芳=撮影)